古物商の申請をしよう
さあ、そうと決まればサッサと取得してしまおう。
そこで必要書類をリストアップする。
- 申請書類一式
- 住民票(申請者のみの抄本・マイナンバー記載無し・本籍地記載有り)
- 身分証明書
- 申請代19000円
これを揃えて、開業する地区の警察署に届け出をする必要がある。
古物売買という仕事の性質上、盗品の闇流通を取り締まる必要があるため、警察の生活安全課防犯係に『自分は清廉潔白な人間である』という事をまず証明しなければならないからだ。
まず何から揃えたら良いか?
それはまぁ何からでも良いのだが。
強いて言うならば、申請書を書く前に住民票を用意しておくのが良いだろう。
申請書は各都道府県警のHPからダウンロードするのだが、役所廻りを先に済ませておいて損は無い。理由は後で言う。
本籍と現住所が同じ人はラッキーだ。住民票と同時に身分証明書も同じ市役所で取ることが出来る。
マイナンバーカードがあれば住民票は24時間コンビニで取得できるが、身分証明書はそうはいかない。
なかなか知っている人は少ないだろうけど、古物商申請で提出する『身分証明書』とは、免許証やパスポートの類いではない。
以上の三点を証明するペライチの行政証明書の事だ。
これは、本籍地の市役所でないと出してくれないので、遠方の人は、電話連絡して郵送してもらおう。
お父さん、どうせ有給休暇ぜんぜん消化していないんでしょ?
2日ぐらい休んで実家のある本籍に行ってくりゃ良いじゃん。新幹線にでも乗って。
昼前にパパッと身分証明書をもらって、役所内の職員食堂で安い醤油ラーメンを食べてみるってのもなかなか乙だ。
母校じゃないけど学食のおばちゃんの味を思い出すよ。
そう言えば、私は学食で食べる物はラーメンよりカレーが多かったな。
こないだ申請で行った時は、何でか醤油ラーメンの方が欲しくなってしまったが。
私の行ってた高校の学食にはインディアンチャーハンってのがあってな。
みんなインチャーインチャー呼んでたけど、要はチャーハンの上にカレーをぶっかけた欲張りわんぱく料理だ。
秒で売り切れる。12時のチャイムが鳴った瞬間、ダッシュしないと間に合わなかったな。
2回ぐらいしか食べた事がなかった。
そんなことを思い出したよ。
横道に逸れました。ごめん、話を戻す。
さっき少し触れたが、申請書を書くにあたり、住民票を先に用意しておく必要があるのには次の理由がある。
申請書の登録細目は、全て正式な記述でないといけないからだ。
例えば、貴方の苗字が『渡邊』だったとしよう。
『邊』の字は『辺』と略してはならないという事だ。
自分の苗字を略したりなんかしないって?
まぁ自分の名前に対してもテキトーな人が、もしかしたらいるかもしれないという例だ。
私は間違え様のない簡単な氏名だから知らんけど。
あと住所の話で言うと。
例えば1丁目1番地1号だった場合、『1-1-1』と略してはならんという例がある。これを間違えると受理してもらえない。
他にもこんな罠もある。
私の、本籍の方の記載を例に挙げるが、丁目と番地で漢数字とアラビア数字が混在している場合もある。
身分証明書の本籍地を見ると『四丁目22番地~』という記載がされていた。
実際にはどうなんだろうな?そこまでは厳しくはないのかもしれないが。
そればかりは、ダメ出し覚悟で試してみなくては分からない。
そっくりそのままちゃんと書いて提出した方が無難だな。
何度も言うけど、申請書をダウンロードしたからといって先走って書かないほうがいい。
住民票をまず用意して、一文字一文字、確認しながら書くのだ。
フリガナにも気を付けてな。
カタカナ書くんだ。それと濁点は別マスで一文字扱いだ。
申請書の書き方に関しては、もっと詳しく説明してくれているサイトがいくつもあるから、そこを参考にした方が良いだろう。
古物商申請でググればどこも懇切丁寧に解説してくれている。
![](https://goro-uchino.com/wp-content/uploads/2024/03/d4aab35b81a94d2b2fc46810141045ac.png)
- 別記様式第1号その1(ア)
- 別記様式第1号その2
- 別記様式第1号その3 *1
- 別記様式第1号その4
- 誓約書(申請者用・管理者用の2枚)
- 略歴書(経歴書) *2
- 住民票
- 身分証明書
- 印紙代19000円
さて。書類が一式揃ったならば、19000円を持っていざ警察署へ申請をしに行こう。
言うまでもない事だが、警察も行政機関なので平日にしか受け付けてくれない。
行く前にはアポを取った方が良いかもな。
担当者がその日は不在かもしれない。
まぁ、それなりに大きな市ならばそんな事も無いのだろうけれど。
でも、予め話を通しておいた方が手続きはスムーズに行くだろう。
本にも書いてあったが、心証を良くするためにも意外と大事な事の様だ。
ネットを使って売買するにあたって、『別記様式第1号その4』の記載の仕方で一問答あったけど、それは次回のネタとして置いておこう。
7月12日。
夜勤明けで警察署を訪問し、何とか手続きは完了したよ。
実に簡単だった。
もしかしたら、営業許可取得の中で一番簡単なんじゃないのか?
認定前の講習も無いしな。
ただ、審査に40日かかる。
それまでは勝手に営業をする事を禁止されている。
その間、私はどのように商売を展開するのが良いのかしっかり考えなければならない。
まぁめでたく40日後に認可されたからと言って、すぐに開業する必要に迫られている訳でもないが。
19000円を安いと感じるならば、誰でも迷わず取るべき資格だと思うよ。
いつ開業するにしてもさ。
・・・しかし、アレだね。
運転免許の更新と一緒で、署とは別棟の交通安全協会で収入印紙を買うんだけど。
19000円が切手サイズの紙っぺらに変わっちゃうと、物の価値って何なんだろうなって思っちゃうよな。
それとはまた話は違うが、古物商としていろんな物を探し始めると、見た目では分からないとんでもない価値の物が見つかったりもするんだろうな。
そう考えると今からワクワクする。
次回。
儲けを出す為にはどこを舞台に立ち回れば良いのか?
関連書籍からピックアップしたポイントを踏まえて考察してゆく。
そして作戦を立てていく。