いつだったか忘れた5月のある日
4月ではなかった。6月なんて最近の話でもなかった。
どっちでも良いが、たしか5月だった思う。
いまだに止められない無駄な悪習だが、
そんなある日も、私は5ちゃんのまとめブログを流し見ていた。
とあるスレタイに目が止まった。
『ニートだけど一念発起して古物商取った』
そうやっぱり5月の話だった。スレッドのタイムスタンプが5月1日になっている。
このスレ主は、ニート脱却の為に、古着を売って生きていこうと考えたそうだ。
その為には問屋で安く仕入れるルートを獲得する必要があり、それを商売とするには『衣類商』という古物商認可が必要になったらしい。
立派なもんだ。純粋に感心した。
サラリーマンしかしてこなかった私には全く無かった発想だった。
ちょっとした事でも何かの動機付けになるかもしれない。
結果、私にはなった。
なかなか面白い内容なので、気になった人は上記スレタイの過去ログを検索してみるといい。
だがその時にはまだ、『古物商』というキーワードだけがインプットされただけだった。
興味の範疇外のままそのスレを閉じる。
何でだろうな?ヤフオクとかメルカリとかそんなワードも飛び交っていたのに、その日は自分には関係ないなと思ったのだろう。
そのまま、他の駄スレで無駄な時間を消費した。
それから一ヶ月ほど経ったある日。何の脈絡も無い日常の中でふと思い出す。
『そうだ・・・。1000本ノック、あれ今どうなっているのかな?』
当然だが、どうもなっていなかった。
元々、訪問客はゼロの辺境ブログだから、更新が途絶えて心配する者は誰一人としていない。
アメブロとかと違って、サーバー運営側からああだこうだ更新を促してくる事もない。
そういえば、アイツ。古物を売るには『古物商』の資格がいるって言ってたっけ。
いつだったかの5ちゃんスレを思い出した。
当ブログ『内野ゴローと売口上1000本ノック』。
更新意欲が途絶えはしたが、1万円の投資をし、なかなかの苦労を経て構築している。
そう簡単に消去する訳にはいかなかった。
その時、『よし。何か売ってみるか!』そう思ったのだ。
それが前回にも話した再開のいきさつだ。
まず私は、『古物商』とはなんぞや?というとこから始めなくてはならなかった。
まず知識が不足していた。物を売って罪に問われる様な事があっては話にならない。
『古物商』の資格が必要なのはどこからのラインからなのだろうか?
規模的な話で、ヤフオクやメルカリでの個人間取引では必要ないのは分かっていた。
だが、ある地点を超えたら法律に抵触してしまう危険がある。
そういう問題が存在するのならば、はじめから資格を取得しておいた方が良い。
そこでアマゾンで検索し、購入した書籍がコレだ。
![](https://goro-uchino.com/wp-content/uploads/2024/03/c3ba58ccc0c15052314addfed19f6b67.jpg)
この本は行動の着火剤として実に良かった
何が良いかと言うと、非常に簡単で分かり易い内容なのが本当に良い。
シンプル!サクサク読める!
偶然だが、こういう本を選んだという事が後になって幸運と思った。
どうあれ、とりあえず行動に移してみようという気にさせてくれた。
ノウハウはネットで仕入れても良かったのだが、私は手元にこういう書籍を置いて、いつでも『そういえばどうだっけ?』と読み返せるようにしていたいタイプだ。
2時間あれば読破できる。オススメだ。
読めばきっと、自分にも出来るんじゃね?って気にさせてくれるだろう。
自分もとやってみる気になったら是非読んでみてほしい。
何十年もの長い間叶えられなかった『副業』の2文字が、自身の生活圏にグッと迫ってきた。
これならばイケる!と私は踏んだ。
理由その1・古物商の資格には試験が無い。
理由その2・古物商しか出入りできない仕入れの場がある。
理由その3・初期投資が他の商売よりも少額で済む。
理由その4・資格取得に特別な経歴を要さない。
どうだろう?
むしろ、この資格を取得しておかない手は無い。
資格取得にあたってのデメリットは今のところ思い付かない。
いま取得しておかないと、損しかないという気にさえなる。
イニシャルDを何度も読み返してしまう少年の様に、私はこの本を二度三度読み返す。
副業に対するアツい思いは、中年になるまで何度も訪れては消える。
何度でも。きっと誰にでも。
そして人生で何度目だろうか?
私は漬物石のように重かった腰をイテテとようやく上げたのだった。