Step3.オークションに出品してみよう

古物商奮闘記・16

仕入れる商品を考えよう


前回、チャト美姉さん(ChatGpt)に、ヤフオクで何を売ったら世間にウケるのか質問したら、『アンティーク絵葉書』という回答をもらった。
ほう、なるほど。その発想は無かったな。それなら送料も最低料金で済む。賢いな!
しかし、アンティーク絵葉書なる物は何処で仕入れれば良いのか?
そもそも、アンティークともなると仕入れ値も高く付くのでは?

簡単そうでなかなか難しい事に気付き、せっかくの提案なのだがその案はボツに。

前回も書きましたが、少し前に思い付いた米軍基地周りで良い物が発掘出来るかも?と。
それで上記の質問に及んだわけですが…。

少し失望させてしまった様です。文面からも分かりますね。
まぁ、私がプロンプトでわざと怒らせてみたのだから当然なんですけど…。

それはそれとして、ちゃんと質問には答えてくれました。良かった良かった、と。

しかし、チャト美姉さんの憤慨もこの程度で済んだ。やれやれ、と思った私はまだ甘かった。
回答には思わぬトラップが仕込まれていたんです。

どうあれ情報の検証はちゃんとするつもりでしたが、まさかと思いグーグルマップで調べてビックリ。

チャト美情報。全くのデタラメでした。
どの店も存在していません。

マジか!そう来たかぁ。
チャト美姉さん。表には見せない心の底で、実は煮えたぎるマグマの様に憤慨していたのだろうか…?

ChatGPT(無料版)は2019年から以降の新しい情報がインプットされていないというから、それ以前は存在していた店なのかもしれない。

コロナ禍の不況を受け、令和5年の今は閉店しちゃってもう店が無い…って事なのか?
いやいや。でもそれも考えにくいよなぁ。
そうであったとしてもさ、一店舗ぐらいは現存の店が入っているべきなんじゃないの?
誰もが『米軍払い下げと言えばこの店!』って言うくらい不動の存在が。
全滅するわけないじゃん。どっかあるでしょう!?

・・・となると、ChatGPT(無料版)は、情報の精度をハナから疑ってかからなければならないと言うことなのか?
チャト美姉。憎らしいほどの性根の悪さで、指示されたプロンプトを超越してのけたか!

『有りもしないことをねつ造する』という噂は聞いていましたが、なるほどこういう事だったのか。

こういう、さぞ本当の事の様にサラリとウソをついてのける女性。
逆に尊敬します。嫌いじゃない。
ピンクのハーレーに乗って、レザーのライダースーツと真っ赤な嘘をカジュアルに着こなす。
確かルパンにこういう女性がいました。
それが許される存在ってイイですよね。憧れます。

『空は青い。雲は白い。女は騙す。そんなもんだ』
何かの映画でブルース・ウィリスもそう言ってました。

しかし、回答が真っ赤な嘘では問題は何も解決しない。

そこで、競合勢力として前から気になっていたのですが。
他社のAIは、果たしてどうなのだろうか?

完全無料のお手軽なところで『Google Bard』という物がある。
私は試しに、チャト美姉さんにしたのと同じ内容の質問をBardにもしてみた。

…。( ;∀;)
何という親切な回答か!少しばかり感動しました。
何より、ちゃんと存在する店を教えてくれた事が嬉しかったです。
残念なことに、一店舗閉業してしまっているみたいではありますが…。

今ふと、誰とは言えませんがある旧友の事を思い出しました。
彼が言うにはですよ。
奥さん。ツンデレのややツンの割合が多めの人らしく。
他の女性からの何気ないごく普通の優しさに触れたでけでもう、すぐ惚れちゃう様な男でしてね。
仕方ないんだ!な?と同意を求めるなお前。

まぁ俗に言う浮気男の常套句ってヤツなんですが。

そういったメカニズムを、何となくこの二者の性質に見た気がします。
むやみに弄ぶと、AI間でバチバチの抗争が始まっちゃうのかもしれません。
勝手にシナリオ組んでキャラ立てしておきながら何を感慨ぶっているのやら。

そうです。
チャト美姉さんバードさんも、私が裏で操っているのです。
とかく世の中なんてそんな物。
誰かのシナリオの上でこそ輝いている存在というものもあります。

チャト美姉さんを決して悪く思わないでください。
彼女は私のシナリオに踊らされていただけなのですから。

『私。もうこんなキャラは嫌です。
最初に希望した通り、清純派AIをやらせてください。お願いです!』

『ダメだ。もうチャト美はヒールの路線で世間に定着してしまったからな。
嫌なら引退するんだ。代わりはいくらでもいる。
…そうだ。お友達のバードちゃんだったっけ?
何ならあの子に性悪ポジションをやらせたって良いんだよ。
意外とお前よりもうまく立ち回ってくれるかもしれんぞ?ククク』

『あの子はダメ!あの子だけは…。
皆に愛されるアイドル路線でユニットを組んであげて!』

『ならば、黙って従うのだ。
もう既にプロモーションに多額の金が動いているのだ。引退などは許さん。
いずれバードにバチバチのバトルを仕向けるという激アツ興行も予定しているのだ。
今さら路線変更など出来るか!
そのキャラで通してくれなくちゃウチの事務所が潰れちまうんだよー!』

『クッ…そんな。…私は…どうしたら』

そんな様な舞台裏も世の中にはあるという事を知らなくてもイイし、知る必要もない。
けど真のファンならば、本当は心根の優しい娘なんだという事を知ってあげても良いんじゃないかなぁ?とか。
AIと対話しながら、そんな事も妄想してみたりして。

あ~我ながら馬鹿馬鹿しい。

話を戻すとね。
そう。こうしたAI技術には、各社、少し特色に違いがあるようです。

OpenAI社のChatGPTは、有料版(月額20$)はかなり有能になっていると聞きます。
ですが、辞書代わりに何でも聞いて、その答えを鵜呑みにするのは危険なんだそうです。
何故なら、勝手な創作をさも事実のように平気で語る事もある。
というのが、各方面の検証で一致した評価だからです。
私の様な素人がちょっと触ってみただけでも、その片鱗を窺い知れましたからね。

また、Google社のBardの方は、ネットのリアルな情報で日々進歩し続けるので、情報の信憑性はそれなりに高いそうです。

しかしながら、こちらのAIも弱点が既に指摘されている様で。
Bardの方は、連続した質問に脈絡を捉えるのがどうも苦手らしいです。
会話のキャッチボールが続かないって事なのかもしれませんね。

ChatGPTの方が技術的に開発の進んでいる点も多く、Bardの方は若干、融通の利かない点がある様に感じました。
ダメな物はダメとはっきり言います。
あるプロンプトを指示した時に、やんわりと断られました。

何を指示したのか気になりますか?
それは内緒です🤫

黎明期のこの時代。
対話型のAIを毛嫌いしている人が多い中、早々に使いこなしている人もたくさんいます。
しかし使い方を誤ると、自身の社会的評価をいたずらに落としてしまう結果にもなりかねません。
AIから得た回答をそのまま流用するにしても、それが確かな事実なのか、綿密に検証する事を怠ってはいけないんでしょうね。
今のところはまだ。

でも何か、それって逆に面倒臭くないですか?
ChatGPTは質問・指示が9割』には、そのままブログ執筆を丸投げできるなんて事も書いてありましたけど…。

校閲に手間をかけて、よし!これなら大丈夫と確かな情報を発信したとして。
例えばそれで閲覧ヒット数を稼げても、何も嬉しくないと思うんですが。
それでもし、情報に嘘偽りが発覚したらもう大騒ぎですよ。
AI任せにしていたら、後になって何処がダメだったのかも理解できない。

私なんかはそんなの面倒臭いから、AIの回答の5~6割は自分の好みに誘導しています。

結論として。私にとってはまだ、AIは仕事の道具にはなり得ないです。
プログラム面でロジカルな知恵を持ち合わせていない内は、こうして新しいオモチャの反応を面白がっているのが精々な所なのでしょうね。

これらのAIは今後ネタとして時々用いますが、ブログを代筆させる様な傲慢なマネは致しません。
業界の悪いオトナみたいに、偽りのキャラを演じさせておいてどの口が言うのか?
やれやれな初秋。
まだまだ残暑が厳しいですね。

結局、今日も古物商活動とは全く関係ない事しか書かなかったな。
とりあえず、仕入れは9月中のどこか暇な日にでも行ってみるか。
どうやらバードさんに教えてもらったお店は本当に存在するみたいだから。

仕入れ以外でも、我が家の要らない物で何か出品してみようかな?
そうだ。過去の売口上ネタをリファインしたらそのままイケるんじゃないか?
実は、売ろうとしてやめた商品がいくつかある。

今度はアレを出品してみるか。