Step2.副業の計画を立てよう

古物商奮闘記・10

ちょっと立ち止まって計画を見直そう

ネットのニュースで見たんだけど、イーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグがとうとうガチでやり合うらしいな。
どちらが言いだしたか知らないが格闘技で。
何この急展開? 何その夢のカード!?

どうにも血の気の多そうなイーロン・マスクがケンカふっかけたっぽいよなぁ、と勝手な偏見で経緯を見てしまうが。
一方、マーク・ザッカーバーグ。何か既にすっげー仕上がってた(笑)
プロから特訓受けて、もうね、受けて立つ気満々だった!

ヤバいですねこの対戦!超観たい。
『貞子vs伽椰子』の時と同じくらいワクワクが止まらないです。
最凶に最狂をぶつけてみりゃ良いじゃんみたいな、ああいう雑なノリに似ている。
何でそうなったのかよく判らない成り行き。目が離せないです。
貞子と伽椰子の様に最後フュージョンしたりしてな。

この勝敗に次使うSNSの行方を委ねてみるのも面白い。
どうなる事やら。何とも楽しみです。

さて。
前回の最後にお知らせしましたが、先日、めでたく古物商資格証が交付されました。
そして主に扱う商品はまだ言ってなかったっけ?『道具類』という事にさせてもらいました。(今後の事を考えると、一番取り回しが利く様な気がしたから)

神奈川県警のお墨付きです

標識プレートも作成しました。

個人で登録の場合は屋号ではなく本名を記載します

つまり、これからは『道具商』と名乗らなければならないのだが。
他にも多数の品目を扱う申請をしているので、木彫りの熊を売買しても一応問題はない。
民芸品という括りで、品目としては『美術品』に分類される様だ。
ちゃんと美術品にも○を付けて申請した。抜かりはない。

しかし、こうトントン拍子に何もかも始められる様になると、ホントにこのまま進めても良いのだろうか?と少し不安になる。
初めの一歩を踏み出すのに、つい尻込みをしてしまうのは生来の小心。歳を取ってもなかなか克服できない。

今まで、らしくなく勢いに任せてここまで来たが・・・。
今手がけている『木彫りの熊』に限ってでも、ここでちょっと立ち止まって、もう少し慎重に深く考えてみよう。

さて。この後の段取りとしてはどうする?

まず出品の為の写真撮影をしようとしていたんだっけな。
実際、今日試しに撮影してみよう。

映えた写真が撮影できたら、その後は実際eBay上に出品となる。
そしてトラブル無く、めでたく落札されたとしよう。
買い手との交渉を何とかこなせたとして、その後には梱包と発送がある。

この買い手が決まってから、発送までのスピードがとても重要だと心得ておかなければならない。
それくらいの事は、素人の私にだって分かる。
商売人としては駆け出しの素人でも、消費者としては50年選手のベテランですから。

注文した商品がなかなか届かないと、客は売り手に対し疑念を抱く。
発送までの間があまりに長引くと、瞬く間に詐欺を疑われるのが世知辛いこの昨今。
胸突き八丁で買い手と揉める事だけは出来れば避けたい。

ここは出品する前に、一つ一つの方法とその順序を決めておかなければならない。
手際よく段取りをこなす為には、ルーチン化が必要不可欠だ。
こうして書いている今現在、私はそれぞれの細かい所作をほとんど知らない。

配送業者はどこの会社にお願いすれば良いのか?
送料はいくらぐらいかかるものなのか?
そもそも海外便で送るにはどれくらい頑丈に梱包するべきなのか?
普通の段ボールでは駄目な気がする。
緩衝材はどの様な物を詰めれば良いのか?
諸々に掛かる様々な経費を概算して、結果、損益に転じないようにするにはどうすれば良いか?

ざっと考えてみただけでも、これだけは調査してから出品しなければならない事に気が付いた。

私はまず、梱包についての方法を思案することにした。

コレについては、実は以前より一つ考えがあって。
商品を段ボールの中心に浮かせて固定する良案を思い付いている。
これはきっと上手くいくだろう。
後で実践する時にでも写真で説明しよう。

一つ問題は、緩衝材に何を用いれば良いのだろうか?という事だ。
これには、保護する事を目的とする他に、商品を段ボール内部中心に浮かせる役割も担ってもらう。

段ボールと共に消耗品である為、より安価である事が好ましい。
ネットで探せばきっと良い物がたくさん見つかると、そう高を括っていたのだが・・・。
思いの外、その選択肢はせいぜい3~4種類と少ない。

ポリウレタンスポンジ

これは高価だった。
平米単位で金額を見積もると、とても割に合わないのが一目で分かる。
迷わず除外する。

ペーパークッション

これも、使用量を予想すると経費としてかなり嵩む。
形状はハニカム状の物や、素麺の様に細くシュレッドした物など色々あるが。
どうあれ強度に多分の懸念がある。安心な密度に補強する為には使用量がどうしても多くなる。
これもやめておこう。

発泡緩衝材

これは蚕の繭の様なクッション材が20~30㎝ほどの小袋にゴロゴロと詰められている物だが。
これもペーパーと同じく、使用量に対しての単価が少々高い気がする。
考えとしては当初の候補であったが、どうも消耗品としては少し勿体ない。

あと残るは、エア緩衝材という選択肢になるが。
これは、2種類ほどにタイプが分類される。
まずはピロー形

これは通販で買い物するとよく見る緩衝材だが、ポリ袋を数センチ幅の仕切りで圧着し、枕型に膨らませて連結してあるものだ。
初期投資でこれを作る機械を導入して、材料となるロールをロットで購入する手もあるな。と、概算してみたが・・・。

何だかんだでクッション材のロールもそれほど安価ではない。
これも除外かな?

となると、最後に残るのがエアーキャップロール

一般的にはプチプチシート呼ばれる物だ。
これはどこのホームセンターにでも売っている。
一見して馬鹿でかいその見た目に騙されて、今まで値段を見ることも無かった。
だが、今回最後に調査してみたパッと見の印象では、ロットに対しての単価が他の物に比べると一段安い気がした。

ネットでは今ひとつサイズ感が掴めないので、実際に近所のホームセンターに足を運んでみた。
1200㎜✕42m。
大きさの目安として言えば、サンドバッグぐらい。
幅は愛娘の背丈よりも大きく、それを42mも巻いて一本1650円。(ホームセンター価格)

あれ、安くね?コレいいね!
ってな勢いでその日に買っちゃいました。

娘の身長と大きさ比較

もうこれ一択でしょ。
プチプチシートは子供の頃から慣れ親しんでいる物だ。
重ねた時の強度は、根拠は無いが何故か他の物よりも信頼出来る。

斯くして、今後使用する緩衝材は綿密なリサーチの末に決定した。

こうした消耗品は、このビジネスを続けていく限り永続的に購入が続く。
他にも色々な消耗品が、これから経費として計上されてゆくのだろう。
そういう計算を考え始め、『あれ?そう言えば確定申告しなければいけなくなるんじゃないか?』という事に気付く。
そう。お金を稼いだら所得税という物をお国に払わなければならないのだ。
善良で真面目に生きてきた大人ならばみんなやっている。

その代わり、仕事に使う為の道具・消耗品などは、必要経費として所得税から一定割合で控除される。経営者ならば誰もが知っている。

もしかして、私は個人事業主として申請しておかなければならないのか?
サラリーマンとして働く傍ら、会社の給与とは別口の収入が発生する。
そうなったら年末調整の段で会社の規約に抵触するのでは?

来週はそこの所を少し詳しく調べてみよう。
確か収入20万までは確定申告の必要は無いと聞いた覚えがある。
それに、事業として立ち上げるのは、商売が少し回るようになってからでも問題ないと誰かが言っていた。
ここの所は、ゆっくり考えていくとする。

あれやこれや考えていたら頭が痛くなってきた。
とりあえず、次の一手は何から攻めれば良いのか?
少し思考を整理しなければならない。
やるべき事を箇条書きにする。

  1. 自宅を拠点とするので、作業場所を確保する。大掃除。
  2. 自作文の英訳をどこまでChatGPTに依存できるのかを精査。独自の方法を考察。
  3. 越境ECの知識をしっかりと固める。
  4. eBayの利用規約・必要不可欠な知識をインプット。
  5. 副業するにあたって、税法上の注意点を調べる。
  6. 一応の理解が進んだら、作業の流れを週間スケジュール化。

こうして見ると、結構見切り発車で来たなという事に気が付いた。
まだまだ勉強不足だな。

反省した私は、『はじめてのebay輸出スタートガイド』を少し読み始めてみた。
実はまだアカウント設定の章しか読んでいない
後で解らなくなったら読めばいいやぐらいにしか考えていなかった。
物は買っただけで安心してしまうタイプなもので。

備えてあるからいつでもどうとでもなる。と、積んである本が実は他にも沢山ある。
こうして動き始めた事によって、再び日の目を見る事になる本が後々いくつか登場すると思う。
その時に『な!買っていおいてよかったろう?』と悦に入るのである。私はそういうタイプの人間なんだと、自己紹介しておきます。

話を元に戻すと…。
はじめてのebay輸出スタートガイド
この本は、本当に何から何まで詳しく説明してくれている。
eBayの公式説明書と銘打っても良いくらいだ。

それ故に、いざ腰を据えて読むとなると相当の気合いがいる。

とりあえず次の一手に必要となるであろう情報。
この本の中程から始まる『配送』についての章を私は読み進めた。
まぁ、まだ気合いが充分でない状態なので、まずは流し読み。
要点やキーワードだけを探し求める感じだ。

そして、配送に関してのページを読み進めている時。
例として載っている料金表の写真に、私は驚愕の数字を見つけてしまうのである。

衝撃的だった。この数週間の努力に予期せぬ暗雲が垂れ込み始める。

さあ!面白くなって参りました。

つづく。