Step1.古物商許可証を取ろう

古物商奮闘記・1

続ける意義を求めて我がブログは新たな舵を切る

『四十にして惑わず五十にして天命を知る』という言葉がある。

論語という昔々の書物に記される一節。
これは孔子という偉人が遺したツイートなのだが。

『不惑』と命題された40代はとうに過ぎ去り、
今年、『天命を待つ』べきとする50代へと突入してしまった。

私は未だ惑っていた。天命など知らん。

更新を突然やめてから数ヶ月。
あれこれと、ああでもないこうでもないと惑いまくっていた。

この『内野ゴローと売口上1000本ノック』というブログ。
例えるならば、深夜に書くラブレターにも似た妙にアツいテンションと思い付きだけで始まった。
事の初めは単なる暇つぶし。その為だけのリソースだったのだが。

そう朝に見返してみても、その情熱的な文面に赤面したりする様な事もこれといって無く。
しばらくの間、テンションは弛む事なく続いていた。

あわよくば、将来的に何かしらの利益に繋がる様な事が、偶然にでも起こればいいなと思っていた。

そもそも最初はアメブロで始めた物であったが、そんなほんの少しの欲が働いてワードプレスへと移行した。
サーバーをサブスク年契約で約1万円の投資だ。

どういう事かと言うと、このワードプレスという場所は、謂わば何の制限も受けない自分だけのホームページ。
公序良俗をかき乱しさえしなければ、何を書くのも自由なのだ。
その為、オタ活・推し活に全振りするも自由。得意な事を教えるティーチングスペースを開くのも自由。
その上、グーグルと掲載契約をして広告収入を個人で得る事なんかも出来たりする。

これをグーグルアドセンスというのだが。
このアドセンス契約こそが一番の魅力と言っても良い。
コレを目的にワードプレスを始めてみようと思う者は多い。
私も少なからずそうだった。
何せ、記事に添付した広告をクリックされるだけで、そのブログ自体が自動でお金を稼いでくれる仕組みとなるからだ。

すでに我がブログにも、記事の前後にスポンサーリンクとして貼り付けてある。
もちろん記事が読まれて、その上で広告がクリックされる回数に対応しての歩合なのだが。

グーグルアドセンス規約にて、この契約に於いては、個人でサーバー契約をしたワードプレスブログでないと権利が得られない。
そういう事になっている。

しかし、得られたとしてもそれだけでは微々たる収入でしかない。
もう少し金に貪欲ならば、ブログまるごとを物販の商店にしてしまえば良い。
それも他のブログサービスでは色々と制限を受ける中、ワードプレスならばどうあれ、合法的に考え得るどんな商売も自由だ。

前提として広告収入を得ることを目的とするとしよう。
特にポピュラーなところで例を挙げれば、製品をレビューする事に特化した『アフィリエイトブログ』が挙げられる。

これはコレでグーグルとはまた別に、アフィリエイト契約というのを関係各社と結ばなければならないが・・・。
私は、アフィリエイトには全く興味が無い。
面白いテーマが思い付いたので、純粋にただ自由に書きたかった。

しかし、今思えば可笑しなもので。
単なる暇つぶしだけの為に、よくあのテンションを持続できたもんだ。

何故なら、ワードプレスでのブログ構築は驚くほど面倒臭い。
HTMLでプログラミングする人から見れば、何を甘っチョロい事をと思われるのかもしれないが。
プログラミングなど一切学んでこなかった私の様な人間にとっては、入力する設定一つ一つが非常にデリケートに感じる物なのだ。
何なのだこのクソ仕様は!と、何度も毒突いた。

不具合が起きては原因究明にあらゆる手を尽くし。
二度ほど設定をいじくっては復帰できないほどのクラッシュをして。
散々挫けそうになりながらも、その都度、地団駄を踏みつつ歯を食いしばり、複雑な仕組みがおよそ理解できるようになるまで辛抱した。
そしてようやく今の形を不安定ながらにも維持している。

実はまだSEOやアナリティクスの面で放置しているエラーが山ほどある。
が、とりあえずは運営には全く問題が無い様なので、その点はそのまま放置して進めることにした。

そうこうしている内に、世間的に難しいといされるグーグルアドセンスの認可がすんなり下りた事もテンション維持の一助になった。
これはモチベーションが上がった。
認可が得られず、挫折している幾人ものネット記事を読むばかりで、てっきり私には無理だろうと半分諦めていた事だったからだ。

そんなこんなでこの後、数話のイマジネーションが湧いては勢いで形にすることが出来た。
それが17更新まで。まさに持続できた動力は勢いだけだった。

だがある日、何のレスポンスも得られない日々の中でふと思う。
こんな事を延々と続けていて何になるのか?
私はどんな形を目指しているのだろうか?
そこの目標意識がいつまでもモヤッとしていた。

そして、なかなか利益を生み出さない物事には早々にエネルギー切れと冷却が訪れる。

心のどこかでこの行動に評価を期待するようになっていたのだ。
評価という燃料が投下されれば、少なくともまだまだ続けられてはいただろう。

…いや違うな。
誰からも反響が無い事の責任は自分にある。
そう。ただ広報活動が面倒臭かったのだ。
ツイッターでも何でも使って宣伝しない事には、こんな辺境ブログに誰として足跡一つ残すことなど無い。
そんな事などは百も承知ではあったが。
だが如何せん、そこがたまらなく面倒臭い。

後ろ盾のない個人ブログの運営は、少々ながらも自営業の側面も持つ。
広報活動を死ぬほどやらなければ、いつになっても客は訪れない。

そこに至ってのしばらくブログ放置という、斯様な言い訳なのだが。
このおよそ3ヶ月の冷却を経て、私の意識にも様々な変化があった。

『そうだ。まずは実際に何かをオークションにかけてみよう』

売り口上を掲げたこんなテーマでブログを始めておきながら、実は私は一度もオークションで出品し、利益を得るという経験がなかった。
ジモティーに出品した経験は一度だけあるが、ヤフオクに関して言えば全くの未経験だった。
実際にオークションで利益を上げられれば、もしかしてこのブログにも存在の意義というモノが新たに生まれるのではないだろうか?

何とも本末転倒な経緯となったが、こうした意識の変化があって再び動き出した。

門外であるが、利益さえ生まれれば、それをネタにまた書く気にもなる。
いよいよな段に差し掛かったら、新しく始まったSNS『スレッズ』でも使ってみよう。

でも実際のところアレ。どうなんだろうな?
ツイッターのパクリだとか世の中は早くも騒いでいるみたいだけど。
チャド・マレーン似のザッカーバーグとトラボルタ似のイーロン・マスクでは、何となく勝負が見えている気がする。
それは偏見か?

余談だが、同じ部署に舘ひろし似の後輩がいる。
舘ひろし似ってズルくね?
後輩なのに何故か恐縮してしまう。
どんなアドバンテージだよって思うよな。

…まぁ、話は逸れたが。
スレッズでもツイッターでも、広報活動は、何とか活動に拍車がかかった後に考えれば良い。

何はともあれ、1000本ノックの再開である。

ただ、スタイルは大きく変わる。
これまでみみっちくも架空の世界の主人公をスケープゴートにしていたが、第18回からは私自身がどう売るのか?そのドキュメンタリーとしてお送りしていこうと思う。

次回。
売るというプロセスについて色々と考えていく。
一言に商売をすると言っても、そこには様々な社会のルールという物がある。
そうに違いない。

そこで登場するのが記事のタイトルでもある『古物商』の資格である。

よっしゃ!ちょっとやる気が出てきたぞ!